所得補償保険のいろは

混乱しやすい収入保障保険との違いetc.

*

精神疾患でも保障する収入保障保険って?

      2017/03/11

損害保険会社で扱っている「所得補償保険」も、生命保険会社で扱っている「就業不能保険」も、どちらも病気やケガによって収入が途絶えてしまうリスクをカバーするための保険なのですが、こと「精神疾患」に関しては症状が長く続いたり、治ったと思ったらまた再発したりなど「完全に治った」という状態が定義しづらいため、二種類の保険とも「保障の対象外」としています。

ただ、精神疾患を持たれる方は年々増え続けている傾向にあり、それによって働けなくなってしまう人たちも大勢います。

一昔前の根性論は通用せず、ちゃんとしたメンタルケアが必要な時代になってきていますので、保険での精神疾患へのケアもぜひしたいところです。

 

そこで最近注目されているのが、「収入保障保険の特約」です。

元々収入保障保険というのは「被保険者が亡くなった場合に保険金を毎月支給するタイプの保険」であり、生命保険の一種です。

つまり、遺族の生活を保障するための保険なので、ほとんどの保険会社の収入保障保険には精神疾患となった場合に保障するような基本サービスや特約はありません。

しかし、チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」という商品に関しては、うつ病などの精神疾患になられた方に対しての保障を「特約」として用意しています。

それが「ストレス性疾病保障付就業不能保障特約」です。

 

この特約には、身体の病気を保障する「就業不能年金」と精神疾患を保障する「ストレス性疾病年金」という2種類のタイプの給付金があります。

就業不能年金の場合は、身体障害によって60日以上の就業不能状態となった際に保険金を受け取ることができます。

その身体障害も種類が決まっていて、「ガン(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」「肝硬変」「慢性腎不全」「不慮の事故」に限られます。

ストレス性疾病年金に関しては、「気分(感情)障害」「統合失調症」「ストレス関連性障害」など比較的幅広いストレス性の疾病に対して保障対象となっていて保険金を受け取ることができます。

 

ただ、精神疾患の保障期間が「最長2年」と決められている点はご注意ください。

また保険料も、特約として付くので基本保障のみと比較すると約2倍の保険料になってしまいます。

この特約までを含めて収入保障保険に加入するかどうか、はコストパフォーマンスを考えると悩みどころかもしれません。

 

では、2年以上精神疾患によって働くことができない状態が続いた場合はどのようにすればよいのでしょうか?

現状、長期の精神疾患を保障してくれるプランや保険会社は存在していないため、2年以上の就業不能状態に関しては国の障害年金制度や生活保護制度を使っていくことになるでしょう。

精神疾患で働けなくなってしまう方が多くなってきていますから、そうした方々に対応した保険が出てきてほしいところです。

 - 所得補償保険の知識

  関連記事

就業不能保険の種類が増えてきた理由は?

損害保険会社が販売している「所得補償保険」は、生命保険会社では「就業不能保険」と …

ライフネット生命の「働く人への保険2」

病気やケガになってしまって働けなくなった際に収入・生活を保障してくれる保険を「所 …

所得補償保険の支払い対象外となるケース

病気やケガになって働けなくなった場合に、毎月の生活の補償をしてくれる保険がありま …

働き方の多様化と所得補償保険

「働き方」というのが今の時代のトレンドワードの一つになっています。 そのトレンド …

所得補償保険の前に会社の保障を確認しよう

病気やけがで仕事ができなくなった時に役に立つのが「所得補償保険」と言われています …

所得補償保険加入検討時の注意点

所得補償保険への加入をご検討される際には、いくつかのチェックポイントがありますの …

就業不能保険~各社商品の比較

所得補償保険や就業不能保険に関して、保険会社各社が商品開発にかなり力を入れるよう …

所得補償保険と障害年金のどっちががいい?

病気やケガによって仕事ができなくなり、生活が困窮してしまう可能性を懸念されている …

所得補償保険の経理処理方法

所得補償保険は、病気やケガによって仕事ができなくなり、収入が得られなくなってしま …

チューリッヒ生命保険の「くらすプラス」

他の記事でもいくつか就業不能保険を紹介していますが、今回はチューリッヒ生命保険の …