所得補償保険のいろは

混乱しやすい収入保障保険との違いetc.

*

就業不能保険の種類が増えてきた理由は?

      2017/03/08

損害保険会社が販売している「所得補償保険」は、生命保険会社では「就業不能保険」という名称で販売しています。

販売している保険会社の種類が違うということで、混同しないように名称を変えていますが、基本的にはどちらの保険商品も同じような機能を持っていて「病気やケガで長期にわたって働けなくなってしまった状態を保障する保険」です。

就業不能保険自体は以前から販売されていた商品ではありますが、ここ数年になって急激に保険会社各社が力を入れて販売をし始め、カテゴリ内のラインナップが増えてきました。

なぜ、急に就業不能保険の種類が増えたのでしょうか?

経緯も含めて、順を追って解説したいと思います。

 

死亡保障に関しては生命保険、入院や手術をした際の保障は医療保険がカバーしてきました。

また、こうした生命保険会社が販売する保険商品がなくても、健康保険の傷病手当金高額療養費制度など、公的な医療制度、社会保障制度等によっていざとなった場合の生活保障を担ってきました。

 

ところが、これまでの社会保障制度や保険商品には限界がありました。

例えば、医療保険の場合は「支払限度日数は60日」が一般的であり、これを超えて入院が続いたり、退院したとしてもすぐに仕事復帰ができないときには収入が得られない状態が続いてしまいます。

また、傷病手当金に関しては「最長1年6ヶ月」まで支給されますが、それ以上を過ぎても働くことができない場合は当然無収入になってしまいます。

さらに、自営業やフリーランス、個人事業主の方が加入する国民健康保険には傷病手当金に相当するような保障制度がありません。

 

2000年代に入るまでは、既存の社会保障制度、医療制度、保険商品で十分対応できる人たちが多かったのですが、2000年代を過ぎたころから「働き方の多様化」「社会保障の充実化」といった経済・社会のトレンドが生まれるようになり、これまでの制度やサービスに適用できない人たちが増えてきました。

保険会社は、毎年保険料率の改定や新商品の開発のために社会調査、マーケティング調査を行っていますが、そうした人々のニーズが高まり、一定の保険料収入も見込めると判断した保険会社各社が就業不能保険を積極的に販売する世になったのです。

 

ただ、そうはいっても就業不能保険にも支給要件や保険期間等の制約条件があり、まだ世の中のニーズに応え切れているとは限りません。

ただ、以前よりもかなり充実したことは間違いありませんから、これから各社の競争が激しくなり、さらに商品開発が進むことを期待しています。

 - 所得補償保険の知識

  関連記事

所得補償保険の前に会社の保障を確認しよう

病気やけがで仕事ができなくなった時に役に立つのが「所得補償保険」と言われています …

アフラックの「給与サポート保険」の特徴

「アフラック」ことアメリカンファミリー生命保険が販売している保険に「給与サポート …

団体長期障害所得補償保険について

所得補償保険の種類の一つに「団体長期障害所得補償保険」という保険商品があります。 …

精神疾患でも保障する収入保障保険って?

損害保険会社で扱っている「所得補償保険」も、生命保険会社で扱っている「就業不能保 …

働き方の多様化と所得補償保険

「働き方」というのが今の時代のトレンドワードの一つになっています。 そのトレンド …

所得補償保険加入のベストなタイミングは?

一般的に保険の加入や見直すタイミングというのは「それぞれの被保険者のライフステー …

所得補償保険と障害年金のどっちががいい?

病気やケガによって仕事ができなくなり、生活が困窮してしまう可能性を懸念されている …

所得補償保険加入の前に「傷病手当金」を知ろう

「所得補償保険」が必要な時とは「仕事ができなくなって生活するのに困ってしまう時」 …

所得補償保険と医療保険の違いって?

「所得補償保険」は、病気やケガになって働くことができなくなり収入が減ってしまうこ …

所得補償保険って本当に必要なの?

損害保険会社が販売している保険商品の一つに「所得補償保険」があります。 同じタイ …